日本銘石物語~矢掛青~

日本銘石物語~矢掛青~

最後にご紹介するのが、矢掛青です。

矢掛青は別名「備中青御影」、関東方面では「讃岐青」と呼ばれる石で、現在の月間採掘量は500才程だそうです。
「讃岐青」という名前の由来は、昔四国の業者さんが関東方面に出荷する際に、讃岐青というネーミングで販売したことが始まりだそうです。

原石は写真を見て頂いても分かるように玉石での採掘です。

「空飛ぶ石」とも言われ、全盛期の頃(昭和47年~50年頃)は上の写真の奥の方からワイヤーを使ったケーブルで運び出していたようです。

石質自体は「矢掛白」と同様もちろん大変硬いのですが、「キズ」が多く、色・目合いに関しても細かく分けると8種類あり大変難しい石だそうです。

実際に磨いた面を見せて頂いたのですが、種石が違うとまったく違う色・目合いです。
注文の際にも大変注意しないとサンプルと同じモノはできないそうです。
それだけ難しい、言いかえれば希少性の高い石です。

ちょうど展示してある製品があったので見せてもらいました。
写真だと少しわかりずらいかもしれませんが、横の中国産御影石と比べてみて下さい!
屋外展示で前日に雨が降ったにも関わらず、まったく水を吸っていないのです!!
独特の青い色合い・硬さ・希少性どれをとっても岡山県が誇る「銘石」です。
万成石と同様に岡山・広島近辺ではあまり見かけませんが、関東や中部地方でよく使われています。
店頭に展示すると、存在感は抜群です。
その際どう付加価値をつけるかは・・・・・・・・売り手次第です!
そう考えるとこの石については、なにかワクワクさせてくれる「不思議な魅力のある石」のように感じてなりませんでした。

今回万成石・矢掛石の丁場を訪問させて頂き、石の勉強になったのはもちろんのことながら、その丁場の人達の石に対する思い・この業界に対する思いを体で感じることができたのが、なによりの収穫だったと思います。
まだまだ未熟な新人なので、毎日が勉強であるのはもちろんのことながら、毎日が「新鮮」です。
これからも頑張っていきますので何卒よろしくお願いします。

今回ご紹介しました「万成石・矢掛石」に関しての御要望があれば鳴本石材㈱で連絡下さい!!
よろしくお願い致します!!!

鳴本石材㈱ 営業部 楠本健太郎

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