続きまして、矢掛白です。
ご存知の方は少ないかもしれませんが、岡山県が産地の矢掛石にも「白」と「青」があるのです!
「青」については、後ほどご紹介させていただきますが、まずは、知る人ぞ知る「矢掛白」の丁場を紹介します。
矢掛白は万成石同様に玉石ですが、キズはほとんどありません。
使用用途に関しては九州方面では墓石として出るようですが、延石がメインで月間にして500~1000才ほど出されているようです。
石質自体は、国産材の中でも3本の指に入るほど硬く、インド材のアーバングレイとほぼ同等のことでした。
写真を見ても分かって頂けるように、どうしても10円玉程の黒玉は出てしまうそうですが、長尺ものも採ることができ、石質が硬い為に巻石には最高の国産材です。
現在、2種類の石が出ており、目が少し荒く、白手の石(稲田石のような)と目が細かく、青みがかった石で、後者の方が石は硬いそうです。
残念ながら顔写真はないのですが、背が高く・声が大きく・男前の社長が印象的で、この業界に入ったばかりの僕にその社長がこんなことをおっしゃいました。
「今の時代は厳しいよ。まるで、エスキモーに冷蔵庫を売るような時代だよ。」
「丁場・メーカー・小売店・道具屋のみんなで利益を分けていけるかたちにできたらなあ。」と。
世の中全体が不景気で、墓石業界は縮小傾向にあり、単価的に安い中国材が悪い訳ではありませんが、日本国内の丁場はどこも本当に厳しい環境にあると思います。
その中でいかに生き残っていくかは経営者(社長)の采配で変わります。
社長とお話させて頂いていると、どれほど社員のことを考えられているのか?またどれほどこの業界のことを考えられているのか?まだまだ未熟な僕にもひしひしと「熱いモノ」が伝わって来ました。
是非みなさんもこの薄暗い世の中に元気いっぱいに輝く白い「矢掛白」を使ってみませんか!