日本銘石物語~万成石(龍王)~

日本銘石物語~万成石(龍王)~

はじめまして!鳴本石材㈱に今年の4月に入社しました新人営業マンの楠本健太郎と申します。
出身は関西の和歌山県で、クジラに乗り、またイルカに乗り継ぎ、太平洋を渡り、瀬戸内海経由で岡山県に参りました(笑)
営業エリアは主に広島エリアと関東エリアを回らせて頂いております。
まだまだ、石についての知識も浅い未熟者ですが、「やる気」と「元気」で精一杯皆様のお役に立てるよう頑張りますので暖かい声援のほどよろしくお願いします!

さて、今回は弊社の仕入担当者が、地元岡山県の万成石・矢掛石の丁場に訪問するということで、「これは石についての勉強をさせて頂くいいチャンスだ!!」と思い同行させて頂きました。

まずは、万成龍王の丁場です。

万成石は現在2社が採掘をしております。
写真の丁場は一般的な万成石の中でも比較的に赤の強い「龍王」と呼ばれる石が採れる丁場で、名前の由来に関しては地名からとっているとのことでした。

万成石は通称「桜御影」とも言われ、歴史的な著名人などの墓にもよく使われています。代表的なところでは 石原裕次郎・イサム ノグチ・横山やすしなど、また埋蔵量豊富な露天採石で自然石・玉石での石像彫刻や芸術作品にも良く使われるそうです。

丁場には様々な彫刻作品がたくさんあり、まるで芸術家の「石のアトリエ」のようになっていました。

先ほども述べたように玉石での採掘で、月間1000才ほど採掘し、うち300~400才が製品として出している石だそうです。色合わせに関しましては、もとの種石が一緒であれば色は合うそうですが、色むら・万成石独特の「小キズ」は外すことができないようです。
現在、次の種石の採掘準備を行う為に、採掘箇所の手前にゴロゴロと転がっている(大きいものでは直径3尺ほど)大小様々な玉石を避ける作業を主に行っているそうです。

また、端材となった石を利用した「砂利」も販売しており、実際に九州の福岡県博多駅の屋上庭園の砂利として使われているそうです。
万成石の市場としては、意外と地元の広島県・岡山県では少なく、九州・関東・北陸方面が多いようですが、他店との差別化も考えてこの「桜御影」と呼ばれる万成石を使った展示品を1本置いてみてはどうですか?
外国産のピンク系の石とは違った、品のある「美しさ」があります。また、国産材でもこんなにも華やかな色のついた石は他にはありません。
国産材をメインに販売されている小売店のお客様には是非ともお勧めする石です。
展示場が明るくなるのと同時に、「こんなピンク色の日本の石もあるの?」とお客様の興味を引くこともできるんじゃないかと思います。
また、個人的な意見ですが、ピンク色が強いために、ビシャンやノミ切りなど「叩き仕上げ」にすると色に対して「やわらかみ」が付くのと同時に、なんとも言えない「暖かさ」が感じられます。是非お勧めしたいです。

万成龍王のお問い合わせは弊社までご連絡ください。

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